ベアリングス・インサイト・セミナー
2018年12月06日更新
こんにちは!
“走る”ファイナンシャルアドバイザーの村山です。
2018年11月29日
自己研鑽を兼ねてセミナーに参加してきました。
初めてのランチョンセミナー、食事をしながら大変有意義なお話をお伺いできました。
英語での講話でしたので、初めて同時通訳も体験できました(笑)
今回はベアリングス・ジャパン株式会社主催の「ベアリンクス・インサイト・セミナー」
今回のセミナーのテーマは2つ
「エマージング債券市場の今後の展望と投資機会」
「グローバル債券運用戦略の今後の戦略ポイント」
講師は
ベアリングスLLC エマージング債券投資チーム ポートフォリオ・マネージャー
ジェム・カラカダグ氏
と
ベアリングス・ジャパン株式会社 先進国ソブリン債券チーム 執行役員運用本部長
溜学氏
のお二人。
ジェム・カラカダグ氏によるエマージング債券市場のお話では、
新興国の成長率は鈍化するが高成長を維持、またインフレは低水準だが原油高と通貨安を受け上昇圧力がかかっているとの見方でした。
全体的にはエマージング債券市場はしっかりだが、投資対象国が85か国あり玉石混淆なのでパッシブ運用(ベンチマークに連動した運用)ではなくアクティブ運用で厳選した国に投資をしていくことが重要であるとのこと。
投資対象国85か国のうち実際に組入れている国は33か国とかなり厳選して投資をしているようです。
2018年のエマージング債券市場は軟調でしたが長期投資で考えると投資チャンスが近づいているのかもしれないですね
溜氏のグローバル債券運用戦略のお話では、
マクロ経済のシナリオとして3つを挙げていました。
- シナリオ1:米国利上げ停止
- シナリオ2:インフレ加速
- シナリオ3:米国の過熱、新興国の減速
メインシナリオは「シナリオ1」とのこと。
メインシナリオに基づいて5つの投資テーマと戦略を話されました。
- 米国は利上げの仕上げに
短期中心から中長期中心の配分への移行機会を窺う - ニュージーランドは利下げも視野に
中国経済の減速に伴い金融緩和局面の長期化。 - スペイン、ノルウェーに妙味
イタリアに連れ安したスペイン国債の魅力度は高い。
長期金利の上昇余地が限定的とみられるノルウェー国債に注目。 - 英国のイールドカーブがフラット化へ
ブレグジットを睨み財政政策は緊縮方向とねりイールドカーブはフラット化へ。 - 新興国は厳選投資を徹底
政治、経常収支、調達構造の安定や独自の外貨獲得手段など厳選投資を徹底。
ポーランド、メキシコ、ペルーに投資妙味。
ポイントとしては米国の利上げが最終局面に近づいてきているということでした。
逆に利上げはまだまだ続くとみているエコノミストもいらっしゃるので、実際にどうなるかはわかりませんが、利上げにともない逆風が吹いていた債券運用にも来年以降妙味がでてくると思われます。
特に個人で購入できる新興国債券には限界があると思うので、こうした実績ある運用会社のファンドを保有することがリスク分散にもつながり有効な投資手法の一つになるのではないでしょうか。
債券運用にご興味がある方はお気軽にご相談くださいね。
外国債券型ファンドだけでなく外国債券そのもののご相談も承っております。